こんにちは!
渋谷東急プラザ店の海川です。
本日はケアのお話を。
「ブラシの毛はコシのある少し硬めのブラシを使用したほうがいい。」
「いやいや柔らかい毛のブラシじゃないと革製品が傷つく。」などよく聞きますが、一体本当のところはどうなんでしょうか。
調べてみましたので、シェアさせて頂きますね。
今回はブラッシングに使う馬毛ブラシの使い方や用途について深堀します。
ブラシの基本
「どのタイミングで使えばいいのかわからない。」
「使うタイミングがわからなくて、買ったものの使っていない。」という方が非常に多いと日々感じます。
ブラシはまず、大きさや形状はあまりケアの良しあしには関係ないと思っていただいて大丈夫です。
あるとすれば、使い勝手の良し悪しです。
ところが毛の柔らかさ、そして硬さは、ケアがうまくいくか、いかないかに大きく関係します。
ではどんな時にどのようなブラシを使うのが良いのでしょうか?
場面① 汚れを落とす。
この場合には柔らかい毛のブラシを使います。
馬毛ブラシなどの比較的毛の柔らかいブラシは、
毛に適度なしなりがあるため、革の表面を均等に効率よくきれいにしてくれるのです。
この時点ではざっくりと表面の汚れやほこりを落とす意識でOK。
場面② クリームを塗る。伸ばす。
この場合はペネトレイトブラシという硬い毛のブラシを使用します。
この小さなブラシをなめてはいけません。とても重要な役割を持っています。
ペネトレイトブラシは、布でクリームを伸ばすよりも、より均一な量を革の表面に伸ばすことができるのです。
革の表面には見えない凹凸があったり、コバの間にクリームが入ってしまう場合があるので、しっかりとした硬さのある毛のブラシを使うことで、それらをしっかりと取り除いたり、革表面の凹凸に関係なくクリームを塗ることができるんですね。
また、布を使う場合、ある程度のクリームが布に吸収されるので、
無駄にクリームを消費してしまうこともなくなり、とても経済的。
リンク:Collonil 1909 アプリケーションブラシの商品ページ
場面③ クリームのふき取りや仕上げ、普段の手入れなど。
この場合にも①の馬毛ブラシがおすすめです。
先端の毛の硬いブラシは、
革の表面にある毛穴などに詰まったクリームをしっかりと取り除けます。
クリームのふき取り忘れがあると、その部分がシミになってしまうこともあるのでご注意を。
毛の硬いブラシは本当に革を傷つけてしまうのか。
実際には毛が硬いブラシを使っても、一部素材を除いて革が傷つくことは考えにくいです。
使用しない方がいい革としては、柔らかいシープレザーなどが含まれます。
実際に多くのお客様の革製品の手入れを行っていますが、こちらでもすでに実証済み。
ご安心してお使いください。
まとめ
いかがでしょうか?
皆さんもブラシの必要性を再認識して、上手く使いこなして革製品の持つあの光沢感、透明感を演出してみてください。
「あ!これが本物なんだ!」とますますあなたの愛用品が大好きになるはずですよ!
ps:面倒くさがらずやってみましょう。(私も含め)