こんにちは。
東京新丸ビル店の長谷川です。
『馬蹄型を作っている革ブランドは信頼できる』
革業界ではそんな言葉があります。
言葉の背景として、生産背景が挙げられます。
馬蹄型のコインケースは「駒合わせ縫い」という縫製で作られており、
革を直角に合わせて縫製していくため、ミシンを使って縫製をすることができません。
一度穴をあけてから手縫い針で縫製していく手法で仕立てられています。
糸を引っ張る強さや、針孔のピッチなど、コンマ数ミリの精度が要求されます。
すぐに身に付く技術ではないので、
何年も修行を重ねて、ようやく商品としての品質を保つことができます。
また、かぶせを閉めた時に一切留め具を使用せず、革と革との間に起こる摩擦力だけで固定されています。
この仕立ても熟練した技術がないと作ることができません。
誰でもできる技術ではない。という理由だけではなく、
コストも非常にかかるため、馬蹄型を扱っているブランドが少ないのです。
どこへ行っても手に入るものではないからこそ、
『馬蹄型を作っている革ブランドは信頼できる』という言葉が生まれたようです。
前置きが長くなりましたが、
このような高度な技術が詰まった馬蹄型コインケースを今回ご紹介いたします。
◎商品情報◎
so-z-0245
ブッテーロレザー 馬蹄型コインケース
ワイン / ブルー / ブラック
¥13,000+税
実は今回、久しぶりの再販になります。
先ほどお話をした技術を持った職人が少なくなってしまい、
以前店頭で販売をしていたのですが、一度生産が止まってしまいました。
職人の数が高齢化が進み減少しており、後継者も不足していたためです。
しかし、そういった問題が少しずつ改善され、再び店頭に戻ってきました。
実際に手に取っていただいて、この技術力、背景を感じていただきたいです。
ちなみに『馬蹄』は幸運のお守りとして、古来ヨーロッパより言い伝えられており、
「馬につけられた蹄で幸運をかき集める」
「U字形状が幸運を受け止める」などと言われています。
そのため、ギフトとしても選んでいただく機会が非常に多いです。
このブログを読んで、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
皆さまのご来店心よりお待ちしております。