sotが展開する18種類の革靴の中で、不動の1位を取り続けている靴があります。
それが、日本のファクトリーブランドPADRONEさんとのコラボシューズ。
程よく丸みを帯びた形の、バランスのとれたプレーントゥになります。
今回は、パリコレブランドの革靴も手掛けた工房でつくられるsotのこの革靴がなぜ人気1位なのか、わかりやすくご説明していきます。
《目次》
① 上品さと丈夫さの両立を可能にした国産レザーの秘密
② 実はアッパーよりも重要と言えるのは、靴の〇〇の素材です
③ 価格・履き心地・耐久性のバランスが最もとれた製法がこちらです
上品さと丈夫さの両立を可能にした国産レザーの秘密
この靴の外側の革、アッパーには、カーフレザー(子牛の革)より丈夫で、ステアレザー(成牛の革)よりもキメ細かい「キップレザー」を採用。
上品な見栄えでありながら、丈夫さも兼ね備えています。
実は、sotが多くの製品に使っているのは、成牛の革、つまりステアレザーがほとんど。
その理由は、大人になればなるほど、革も繊維層が厚くなり、耐久性が上がるからです。
それではなぜ、この靴にキップレザーを使っているのかといえば、その理由はキップの「きめ細かい革質」です。
「足元を見る」
という言葉がありますが、靴は、その人自体を判断する1つの要素にもなります。
そのため、ステアよりきめ細かい革質のキップを採用することで、あなたを品よく見せてくれるように仕立てています。
しかし、上品さと引き換えに、耐久性はステアより少し劣ってしまいます。
そこで採用したのが「コンビなめし」です。
これは、革の自然な表情と経年変化を引き出す「タンニン」と、タンニンの約10倍の強さの結合をつくる「クロム」を、組み合わせて(コンビネーションして)なめす方法。
このなめし方によって、耐久性を確保しつつ、革らしい風合いと、上品な佇まいの靴に仕上げています。
長く履き込むほど、自然な経年変化を楽しむことができます。
実はアッパーよりも重要と言えるのは、靴の〇〇の素材です
本革の靴といっても、革以外の生地だったり合皮だったりを使っているものが少なくないことをご存知ですか?
その多くは、足が触れる内側、つまりライニングにそれらの素材を使っています。
しかし、実はライニングの素材は「履き心地」という点においては、アッパーの素材よりもはるかに重要と言えるもの。
というのも、足はよく汗をかく部位であり、直接触れる面の素材は、その快適さに直結するからです。
具体的には、合皮やコーティングされた本革は吸湿性がないので、足が蒸れて不快な履き心地になってしまうんです。
この革靴のライニングには、こちらもコンビなめしで耐久性を向上させた素上げの豚革を使用。
豚革は摩擦に強いので、足との密着するライニングはうってつけの使い場所。
さらに、豚革の毛穴は牛革よりも広がっており、裏面まで貫通しているのが大きな特徴。
そのため、足と密着して抜群の吸湿性を発揮します。
そんな豚革の機能的なライニングが、長い使用に耐えながらスッと汗も吸ってくれるので、毎日の足元を快適に支えてくれます。
価格・履き心地・耐久性のバランスが最もとれた製法がこちらです。
世の中の革靴の製法は、ほぼ全て次の3つのいずれかになります。
ごく簡単にご紹介すると、
アッパーと靴底を単純に接着する「セメント製法」
アッパーと靴底を直接的に縫い合わせる「マッケイ製法」
アッパーと靴底を間接的に縫い合わせる「ウェルテッド製法」
の3つです。
※靴の製法について詳しく知りたい方はこちら>[https://sot-web.com/column/20220815/]
靴がどれだけの回数修理できて長く履けるかは、簡単に言えば「アッパーにダメージを与えずに靴底を交換できるか」にかかっています。
セメント製法は、直接アッパーが糊付けされているため、剥がす際に大きなダメージが残ります。
一方で、間接的に縫い合わせているウェルテッド製法は、靴底交換でのアッパーへのダメージが少なくなります。
しかし、セメント製法の靴は圧倒的に安くつくることができるのに対して、ウェルテッド製法は工程もパーツの数も圧倒的に増えるため高価に。
これがメリットとデメリットになります。
この2つの中間的に、程々の価格で提供できて、靴底の交換も可能な製法が、マッケイ製法。
Padrone×sotの革靴もこの製法を採用しています。
約3mmのギュッと密度の詰まったヌメ革を中底に使用しているので、耐久性の高いアッパー素材と合わさり、長期使用・靴底交換にも耐えてくれるはずです。
長く履いていただく中でお持ち靴底がすり減ってきた時にはどちらの店舗でもお持ちください。
生産工場で1足1足丁寧に修理いたします。
キャメル / ダークブラウン / ブラック
¥35,200(税込み)
商品ページを見る>
※オンラインで売り切れのものも、店頭には在庫がある場合もございます。お気軽にお問い合わせください。
address
〒104-0061 東京都中央区銀座 5-2-1
東急プラザ 5F
Google マップで地図を見る
tel
03-3571-6055
hour
11:00〜21:00
※営業時間及び定休日は施設に準じます
item
sot オリジナル
(バッグ / 財布 / 小物 / ベルト / シューズ / アクセサリー)
【関連記事】
どんなに良い革を使っていても、ここに手を抜いている靴はすぐにダメになってしまいます。革靴選びで注目すべきポイントとは?
革靴初心者の佐藤さんは、一目惚れしたお高い革靴を1年足らずで履き潰してしてしまいました。この2つの方法を実践してみてください。同じ間違いをしなくて済みます。