こんにちは、東急プラザ渋谷店の海川です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
都内は雪が降ったり止んだりを繰り返していますね。
まだまだ大雪が降りそうな日もありそうなので、しっかりと防寒してお過ごしください。
さて、今回はこの小さなブラシについてお話していきたいと思います。
このブラシは「ペネトレイトブラシ」と呼ばれ、主にクリームを革に馴染ませる際に使います。
そう、メンテナンス用品のひとつなんです。
最近革製品のケア方法やアイテムにハマっている私は、いろいろと専門的な資料を見ながら、自ら愛用品をケアしてみたり、お客様からのケア依頼に大喜びしながらここ最近を過ごしています。
ペネトレイトブラシは先ほどもご説明したように、クリームを伸ばして広げるためのブラシですが、クリームにもたくさん種類がありますよね。
例えば光沢を出すようなクリーム、補色用クリームなどなど。
実際、革製品のケアをする方の中でも、このペネトレイトブラシを使っている方はさほど多くないでしょう。
ということで今回はペネトレイトブラシは本当に必要なのかをお伝えします。
ペネトレイトブラシのメリットとは?
ペネトレイトブラシは、クロスにはないメリットがあります。
まず、余分なクリームを使わずに済むということ。
クロスであればクリームに含まれる水分を勝手に吸収してしまうため、ペネトレイトブラシよりも余分にクリームを消耗してしまいます。
また、均一に塗りやすく、色ムラの発生を抑えてくれます。
ペネトレイトブラシは本当に必要なのか?
さてさて、ペネトレイトブラシは必要なのか。
そう聞かれるとかなり困ってしまうのですが、はっきり言ってしまうと無くても困りません。
「ペネトレイトブラシの代わりに、クロスや家の中にある要らない布を使ってもいいですか?」といったご質問をよくいただくように、ペネトレイトブラシの代わりにクロスを使うことは可能です。
むしろクロスを使っているという方のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。
正直私もその一人でした。
今までこのペネトレイトブラシを使わずに、安くて簡単に使えるクロスを使っていました。
ただ、しばらくの間ペネトレイトブラシを使い続けて感じたのが、補色メンテナンスにおいてはあったほうがいいということでした。
普段のケアではいらないかも。。。
まず、日々のケアに最適な光沢を出すためのクリーム「デラックスクリーム」を愛用品にペネトレイトブラシを使って浸透させて磨きました。
ただ残念ながらクロスで同じケアをしても、はっきり言って見栄えの違いはあまり感じられませんでした。。。
若干の違いこそあるのだと思いますが、素人目にはわかりません。
なので普段のこのようなケアには必要なく、なくても問題がないといえるでしょう。
また、極部的ではなく、製品全体をまんべんなくケアをしたいときには、小さなペネトレイトブラシよりも面積の大きいクロスのほうが効率よくケアをすることができました。
補色メンテナンスに向いている
では次に補色メンテナンスではどうでしょう。
こちらもクロスを使って補色はできますが、ペネトレイトブラシの使い勝手には及びませんでした。
色の落ちた部分に絵の具を塗るように作業できるペネトレイトブラシは、小さくて手先の感覚が伝わりやすく、的を外さずに補色ができました。
また、クロスを指先に巻いて補色するよりも、ペネトレイトブラシのほうが塗れる範囲がわずかに広いので、効率もよかったです。
また、ちょっぴりプロっぽくもなるので、楽しみながらケアができますよ。
いずれにしても、ペネトレイトブラシは価格も安く、補色をしても手が汚れないので、ひとつは用意しておいてもいいかもしれません。
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