ヴィンテージ感漂う唯一無二の革。
どの1つを取っても同じものがない凹凸感と、ダイレクトに伝わってくる革の豊かな風合い。
今回は、そんな独特な魅力を持つ革「ハンドウォッシュレザー」のご紹介です。
世界的にも稀な伝統製法でつくられる革に、創業96年の手仕事が加わって生まれる一点物の表情は、
使えば使うほど、ありのままに革という素材を楽しませてくれます。
かかる時間は実に21日。
通常の7倍の時間をかけて漬け込むから、使えば使うほどに革を楽しめる。
同じく「かわ」と読む「皮」と「革」。
この2つの違いを、しっかりと答えられますか?
動物の皮は、そのままにしていると硬くなったり腐ったりしてしまいます。
そのため、”柔らかくして革にする”と書く「鞣し(なめし)」という加工をすることで、
動物の生の「皮」を、日常生活で使える「革」へと変化させているんです。
ハンドウォッシュレザーは、このなめしの際に、樹木からとれる渋み成分「タンニン」を使用しています。
身近な所では、緑茶、ワインなどの渋みもタンニンによるものです。
タンニンを使うことで、樹齢を重ねるたび色の奥深さを増す木々のように、
使い込んでいくと艶やかで深い色合いに変わっていく楽しさを味わうことができます。
タンニン鞣し革の経年変化例
しかし、この革は、ただタンニンでなめされているだけではありません。
実に約21日間をかけてじっくりとタンニンに漬け込む、世界的にみても珍しい方法(ピット鞣し)でなめされているんです。
そのため、大きなドラムを回して2~3日で一気にタンニンを叩きこむ通常の方法(ドラム鞣し)に比べて、
革の繊維がほぐれず、目の詰まった丈夫な革ができ上がります。
そもそも、タンニンでなめされた革の魅力である、
色や艶の美しい変化を最大限に楽しむためには、「丈夫さ」が必要不可欠です。
革がその変化を見せてくれる前に、破れたり、クタクタになったりしてしまっては、
その魅力を味わうことができなくなってしまうからです。
そのため、ハンドウォッシュレザーは、食肉の副産物としてとれる牛の皮の中でも丈夫な「成牛(大人の牛)」の皮を使い、その繊維が傷まないようにじっくりとタンニンを浸透させています。
そんな、通常の7倍以上の時間をかけることで生まれる丈夫さと自然な風合いが、使えば使うほど革という素材を楽しませてくれます。
1つとして同じものがない凹凸感。
創業96年の老舗による手仕事が生む、あなただけの一点物。
ハンドウォッシュレザーの最大の魅力。 それは、1つとして同じものがない革の凹凸感です。
創業96年の老舗工房による手仕事で生まれるこの凹凸は、正真正銘、あなただけの一点物です。
その独特な表情をつくるために、まずタンニンにじっくりと浸け込まれて繊維が締まった牛革を、通常よりもたっぷりとオイルを入れながら染めていきます。
染める際には、天然の風合いと手触りを活かすために染料を使い、革を芯まで深く染め上げているのもこだわり。
芯までしっかり色が入っていると、多少の擦り傷がついても使い込むうちに目立たなくなってくるので、繊細に気をつかうことなく、ガシガシお使いいただけます。
また染料は、顔料のように表面を覆い隠さないので、革ならではの表情をダイレクトに楽しめるのも良いところです。
そうして出来上がった革を裁断し、丁寧に縫製していきます。
そしてここからが、この革の唯一無二のポイント。
なんと、綺麗に仕上げられた製品を、ぬるま湯で洗ってしまうんです。
そして、職人が一つ一つ手作業で洗ったものを自然乾燥して丁寧に乾拭きしていくことで、ヴィンテージ感漂う凹凸感が生まれます。
しかし、「水分に弱い革をぬるま湯に浸して大丈夫なの?」と思われる方もいるのではないでしょうか?
例えば、干ばつの土地。 水分が蒸発しきった地面は、カチカチに硬くなってヒビ割れてきてしまいますよね。
革もそれと同じで、一度濡らしてそのままにしておくと、
水分が抜ける時にカサカサに乾燥して、硬くなってしまいます。
その乾燥を防ぐ秘密は、たっぷりと入れたオイルにあります。
肌の乾燥を防ぐ乳液にオイルが入っているように、オイルには水分が出ていくのを防ぐ働きがあります。
そんなオイルを通常の2~2.5倍ほど入れた特注の革を使うことで、
洗いをかけても柔らかい革が出来上がるんです。
このような、手間のかかる工程と独自の技法によって仕上げられる表情は、
この革でしか味わえない、素材本来の魅力を教えてくれます。
この個性的な革を、あなたの手でさらに魅力的に育ててみて下さい。
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