縮む革を意味するシュリンクレザー。肌触りが良く高級感があることから、年齢問わず人気を集めている革素材の1つです。今回はシュリンクレザーの特徴や作り方、経年変化を楽しむ上で欠かせないお手入れ方法まで紹介していきます。

シュリンクレザーとはシボ目が特徴の革素材

 

バッグや財布などの素材として年齢問わず人気のあるシュリンクレザーは、細やかな”シワ”、通称”シボ目”が特徴的。肌触りが滑らかな上、汚れがつきにくいというメリットがあるのでレザー初心者の方にもおすすめの素材です。

シュリンクレザーは革の表面を収縮して作られる

“革を縮ませる”と言っても具体的にどのようなことか想像がつかない方も多いはず。ここからはシュリンクレザーが生まれる製造過程について紹介していきます。

まずは原料から。革の元となる動物の皮は、滑らかな肌触りの銀面(表面部分)と皮下部分に分けられます。”皮”から革製品に生まれ変わらせる際にタンニン液という薬剤を塗っていくと、銀面部分のみにシワが生まれ独特な模様が現れます。その理由は2層で繊維組織が違うため。この銀面のみの収縮作用をシュリンク加工と呼んでおり、動物によってシボ目の雰囲気が異なります。

皮が革になるまで。鞣し加工とは

シュリンクレザーのメリット・デメリット

シュリンクレザーが人気の理由は大きく下記が挙げられます。

  • 上品な印象
  • 柔らかい質感
  • 傷が目立ちにくい

持ちが良く柔らかいのに丈夫なシュリンクレザーは、毎日使うスマートフォンのケースやビジネスバッグ、ベルトなどにも使用されています。

シュリンクレザーで注意しておくべきポイント

一方、シュリンク加工が施されているからこその特徴や、予め知っておくべき注意点はこちらの3点です。

  • 経年変化が出にくい
  • 水に弱い性質がある
  • 高温の場所に置いておくと変形する可能性も

加工により既に表面に凹凸がついているシュリンクレザーは、使うほどに現れる経年変化を楽しめるまでの期間が他の革製品と比べて長い点です。

また、汗や水に濡れたまま他の製品とくっつけておくと色が移ってしまったり、直射日光や高温多湿の場所などに長時間放置しておくと変形してしまったりする可能性があります。

少しデメリットが大きいように見えますが、いずれもお手入れや少しの注意を図れば問題なく使い続けることができます!お手入れ方法については後ほど詳しく紹介していきます。

シュリンクレザーと間違われやすいソフトレザーとは?

シュリンクレザーとよく比較されるのがソフトレザーという素材です。両者の明確な違いは表面にコーティングがされているかされていないか、ということです。

ソフトレザーは鞣し加工のみ行っているため、革特有の質感や色合いのアイテムが多い傾向にあります。コーティングがされていない分、シュリンクレザーと比べて傷が目立ちやすかったりあまり丈夫でなかったりというデメリットもあります。

そのため、頻繁に使うアイテムにはあまりおすすめができませんが「革の経年変化を楽しみたい!」という方にはおすすめの素材です。

シュリンクレザーのお手入れ方法

シュリンクレザーを長く愛用していただくために、使用前や水や汚れがついてしまった後に欠かせないお手入れ方法について紹介をしていきます。お手入れを小まめにすることで、経年変化が分かりやすくなったり、水から守ってくれたりと様々な効果をもたらしてくれます。

シュリンクレザーを買ったら防水スプレーを吹きかけよう

高温多湿に弱いシュリンクレザーは、水に濡れて放置しておくと色落ちやシミの原因になってしまいます。そこで予防策としておすすめなのが防水スプレーをかけておくこと。革靴などに使用しているような防水スプレーで問題ないです。

ムラなく全体的に吹きかけるのがポイントですが、初めて使用する際には目立ちにくいところにサッと吹きかけて、色の変化がないかを様子見しておくと安全です。

日常的に布やブラシで払い落としてケアをする

バッグやスマホケースなど外に持ち歩く頻度が高く、汚れを拾いやすいアイテムの表面には見えない汚れがついてしまっているケースが多いです。そのため、乾いた布で表面の汚れを軽く払い落とす習慣をつけていくのが長持ちする秘訣。布だけでは拭き取れない溝のほこりやゴミがある時には、表面を傷つけにくい馬毛ブラシを使うのもおすすめ。

定期的に皮革専用クリームを塗って保湿をする

シュリンクレザーは丈夫さを持っている反面、革そのものは乾燥しやすいという特徴を持っています。そのため定期的に潤いを与えてあげることも重要です。皮革専用クリームを少量とり、クロスという布を使ってムラなく塗り広げます。丁寧に塗ったら残ったクロスで乾拭きをして余分なクリームを拭き取り、陰干しをしたらお手入れ完了です。

シュリンクレザーに水が付いた時の対処法

水に濡れたらできるだけ早く乾いた布で拭き取ることが第一に必要なことです。その後、天日干しはせず日陰で風通しの良い場所で乾燥をさせましょう。最後は先ほど同様、水が付いた部分に保湿剤を塗っておきます。

皮革専用クリームは市販での購入はもちろん、革製品を専門に扱うsotでも販売しているのでぜひチェックしてみてください。

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合皮アイテムには保湿不要

本革のシュリンクレザーには上記のようなケアが必要ですが、合皮の場合はホコリや汚れを布で拭き取る程度でOK!皮革専用クリームは本革に向けて作られたケアアイテムなのですが、クリームを塗ってしまうとかえって劣化してしまう可能性があるので注意が必要です。

シュリンクレザーは日常使いにおすすめのアイテム

今回はシュリンクレザーとは?という基本的な紹介から、製造方法やお手入れ方法まで紹介しました。頑丈なので毎日使っても傷が目立ちにくく、長く重宝する革製品です。押さえておくべき注意点もありますが、柔らかい質感や上品さが魅力のシュリンクレザーは贈り物にもぴったりです。